卒業生の皆さんに、作品のこと、学校のこと、校舎のある北千住のこと、いろいろ聞いてみました!

松島州伸 -プロジェクト4-

モルタデラのお兄さん

松島州伸

都内の劇場のロビーで実際に聞こえてきた言葉を、そのままテキストにした演劇作品。演劇の休憩中のわずかな時間でサンドイッチを売り切るため、あの手この手で商品の紹介をしたり、買わない観客をおどかしたりするスタッフのお兄さんの言葉を採取し、それを舞台に乗せるため、あれこれデフォルメしました

-音環に入ったきっかけ

本当は文学部に入りたかったのですが、高校3年生の12月の時点で志望校合格の見込みがなく、そんな中両親が見つけてきてくれたのが音環でした。受験に必要なセンター試験の科目が少なかったほか、小さい頃からバイオリンを習っていた「貯金」が使えるだろうということで受験したところ合格し、今に至ります。なんとかすべりこんだ、運が良かったと今でも思っています。

-在学中に主に勉強したことは何?

書くことに興味があったので、外部向けの発表のある機会には台本を書いたり新聞を作ったりしました。あと人前でパフォーマンスをする機会が多かった気がします。
一方でプロジェクト4は演劇のゼミと言いつつ、6つのゼミの専門分野にない「映像」をやりたい人や、「自分は何がしたいのかわからない」「新しいことをやりたい」という、いわゆる「その他」の人が集まる場所でもあり、自分もその中にいるという立場に甘んじて興味の向くままにいろいろやっていました。良いように言えば、ですけど。

-作品 or 論文の概要をわかりやすく説明してください

去年の冬に訪れた劇場で実際にサンドイッチを売っていた販売員の「お兄さん」の売り口上を、そのままテキスト(台本)にして演劇を作りました。
劇場のロビーにいた「お兄さん」はサンドイッチを売っている間ずっと噛みまくりで、具の説明もなんだかよく分からず(レタスのことを「サラダ」と言い続けていました)、「観劇中にお腹がなったら恥ずかしいぞ」などと脅しをかけてきたりもしていて、そこがユニークで印象的でした。
演出をつけるときは舞台上の様子を劇場販売という場面からできるだけ離すように気をつけていました。

-作品or論文でやりたかったこと、伝えたいことは何?

ある日NHKのドキュメンタリー番組でたくさんの人の多様な人生を見た時に、「自分一人の知っていることで書いたものなんて大したことないのかもしれない」という思いが募り、またそれと同じ時期に「自分に言いたいことはない」「そもそも『言いたいことをわざわざ作品に形を変えて言う』ということ自体が何か違うのではないか」という考えがありました。言えばいいじゃん、と。
そんなことを言い訳にして何も動かないまま卒制発表の時期を迎えましたが、その姿勢では何も作れないと思い、「とにかく自分に必要なのは、手近にある自分以外の言葉でパパっと何かを作ることだ」ということで『モルタデラ』を作りました。
一種の言葉遊びだ、くらいの動機しかなかったので、作品と合わせて提出する論考の文章にも大したことが書けず、先生方にも「ひどい代物だ」と怒られました。

-千住キャンパス周辺の好きな飲食店について語ってください

北千住の食事情にあまり詳しくなく、積極的に探したこともないので、チェーン店以外のレストランは人に連れられた時にポツポツ行くくらいでした。インドカレーを買ってきて7ホールの誰にもみつからない場所で一人食べていた時期とかがありましたが楽しかったです。