卒業生の皆さんに、作品のこと、学校のこと、校舎のある北千住のこと、いろいろ聞いてみました!

井川友香 -プロジェクト5-

軽やかな移動、軽やかな生活、軽やかな思想 パーリー建築を事例に

井川友香

「パーリー建築」は、2014年より始められた建築の方法だ。メンバーは、依頼を受け無報酬で空き家や古民家の改修工事をおこなう代わりに、依頼主から寝床や食糧を提供してもらうことで生き延びている。
その生活の仕方や考え方は、若者の無謀な活動として捉えられることも少なくないが、実は現代日本を彼らなりに生き抜く手段としての「軽やかさ」を持ち合わせる。本発表は、2年半にわたって敢行した彼らの取材の記録である。

-音環に入ったきっかけ

高校生の頃は演劇やダンスやミュージカルに夢中になっていたので、舞台を学べる大学を探していました。音環を知ったのは知恵袋。

-在学中に主に勉強したことは何?

いつからか興味を持つようになっていたのは、オルタナティヴな場所や集団、そしてそこから発生するボトムアップ型の文化のなりゆきについて。
ゼミでもプライベートでも、大学構内を出て街中へ、あちこちフィールドワークに出かけました。首都圏に限らず地方都市のアーティストコミュニティの空気感も好きで、たびたび足を運んで見ていました。前橋とか鳥取とか。
3年生になってからはゼミの同級生や先輩と北千住に物件を借りたりして、実際にスペース運営に手を出してみたりもしました。
あとは、いまアートの世界でなにが起きているか、文化と政治がどういう動きを見せているか、というような同時代的な出来事について人と話す機会が多かったと思います。
どちらかといえば、音楽よりも美術の領域のほうがかかわる機会が多かったです。(割と早い段階で音楽学部所属を名乗るのがしんどくなった)

-作品 or 論文の概要をわかりやすく説明してください

「パーリー建築」というプロジェクトのフィールドワークの成果報告をします。 パーリー建築とは、依頼を受け無報酬で空き家や古民家の改修工事をおこなう代わり、依頼主から寝床や食糧を提供してもらうことで生き延びる、という方法の名前です。
これを続けてきた20代半ば〜後半くらいの中心メンバー、そして周縁の人々に3年くらい取材をし、記録とともに考えたことを書きました。

-作品or論文でやりたかったこと、伝えたいことは何?

パーリー建築の生活の仕方や考え方は、一見するとふざけた若者の無謀な活動として捉えられることも少なくないけれど、実は現代日本を彼らなりに生き抜く手段としての「軽やかさ」を持ち合わせているんです。 労働とはなにか、貨幣とはなにか、生活とはなにか、価値とは、交換とは、……実はそんなことを根本から、ていねいに、自分の言葉をもって考えているパーリー建築のことを、誤解なく伝えられたらいいなと思います。

-千住キャンパス周辺の好きな飲食店について語ってください

3年生のころバリスタになろうと思い立ったので、マメココロに通ってよくコーヒー豆を買っていました。いつ行っても店員さんがとっても優しい。
あとは、だいこく屋と森栄の良さをどうしても共有したくて、何度か彼氏を連れて行ったことがある。
香ばしい思い出ばかりだな北千住は!